Ford Ironman Coeur d’Alene: Race Report

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遅くなりましたが、2011年6月26日、自分にとって初めてのアメリカメインランドでのアイアンマンレース、Ford Ironman Coeur d’Alene 2011(以下「IM CDA」と略します。) に出場してきました。
開催地は、アイダホ州の北部の湖沿いのリゾート地、Coeur d’Alene(コーダレーン)です。通常であればシアトル経由で現地入りするのが一般的とも思われますが、今回はサンフランシスコ在住のトライアスリート(IM CDAに出場経験があり、今年も参加する。)と行動をともにすることになっており、木曜日にサンフランシスコに入り、金曜日の朝にスポーケン空港(ワシントン州東部)に飛び、そこからレンタカーで現地に入るというスケジュールを組みました。

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カナダ国境にも近い高緯度の地域でもあり、現地入りしてまず感じたのは気温の低さ。また、梅雨時の日本から来ると、空気は非常に乾燥していました。とても爽やかではありますが、朝晩などは長袖がないと過ごせないほどの気候です(と言っても、自分はほとんどTシャツで過ごしましたが・笑)。
翌朝(レース前日)はレースのスタート時間に合わせてスイム会場で泳いでみましたが、予想通りの超低水温(摂氏15℃~16℃くらいか)。最初は息が詰まってしまうほどで、10mほど泳いで上がってしまいました。普通、レース前日の朝などは多くの選手が泳いでいるものですが、このレースではあまり泳いでいる人がいません。それほど水温が低いということでしょう。ただ、驚くべきことにウェットスーツも着ないで泳いている人もおり、改めて白人の低温への強さを実感しました。

エキスポはそれなりに充実しています。忘れ物しても全然平気です(笑)。
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トランジッションエリアはT1もT2も同じ場所で、湖沿いの芝生の上にバイクラックが設置されています。IM CDAの参加者は約2500人と極めて大規模なレースなので、レース当日、ぎっしりとバイクが預託されたラックは壮観でした。

さて、当日はいつものように午前3時に起床。ホテル側は午前4時頃からしか朝食を用意してくれないようなので、前日に買っておいたバナナやパンを食べ、日本から持参したサプリメントを水分とともにとりました。普通はもう少し後に起きる人も多いと思いますが、自分はレースのスタート(午前7時)の3時間前までには食べ終えたいので、午前3時には起きるようにしています。午前5時頃にホテルをクルマで出て、3kmほど離れた会場に向かいました。やはり寒い! ダウンジャケットを持ってくればよかったと後悔しました(マジです)。幸い天気はよいようですが、本当にこれで泳げるのか、心配になるような気温でした。バイクに補給食をセットするなどし、ちょっと早めにウェットスーツを着用し、プレスイムバッグを預託しました。というのも、寒いから(笑)。ウェットスーツはそれなりに暖かいですからね。

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スイムは湖に設置されたコースを2周回です。プロが35分前にスタートし、1周目を終えてしばらくした頃にエージグルーパーのスタートになる感じです。少しウォーミングアップめいたことをしてみましたが、あまりに冷たいので早々に退散。一応最前列でスタートを待ちました。このレースはアイアンマンでは比較的少ないスタンディングスタートです。午前7時、号砲とともにレースが始まりました。かなりきついバトルがありましたが、なんとか落ち着いてこなし、位置取りもまあまあかな、と思っていましたが、1kmほどすると低水温で手が動かなくなりました。てのひらを水をかく形に保つことすらできなくなってしまい、どうにもこうにもならない感じ。リタイヤも頭をかすめましたが、ここまで来てリタイヤじゃ話にならないという思いで1周目を終了。2周目への短いビーチランの間に腕を動かすなどして、なんとか手の感覚を取り戻し2周目へ。2周目に入ってからは腕がおかしくなることもなく、スムーズに泳ぎきることができました。ただ、1時間07分という、今までのアイアンマンレースの経験の中でも突出して遅いスイムラップ。「ああ、やらかしてしまった!」という気持ちでT1に入りました。

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寒さで手がかじかんでおり、着替えもまごつきましたが、ともあれバイクスタート。日差しはそれなりにあったので、用意していたアームウォーマーは使わないこととしました。バイクも2周回のコースです。最初の20kmほどは距離調整的に湖沿いを往復した後(ランコースとほとんど重複しています。)、コーダレーンの市街から北上して、森林地帯を巡る周回コースです。北部のHayden Lakeの付近から始まるしつこいほどのローリングヒルは、相当に体力を消耗します。コース全体の最大高低差は200mにも満たないコースですが、その数値からは信じられないほどハードなコースとなっています。

全然平坦に見えますが、ここはかなりの急坂なんですよ。
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水泳での出遅れもあったので、最初から相当突っ込んで行き、ほぼ抜きっぱなしの状態でポジションを上げていきました。
周回の後半、コーダレーンの街に戻る道は平坦なのですが、いやらしい風が吹きつけてきて、思ったほどのスピードが出せませんでした。と同時に、前半から突っ込んでいったツケがやや出てきて、少しペースダウン。ただ、ずっと近いところで走っている選手がいたこともあり、集中力が途切れることはなくバイクパート終了。5時間12分59秒。5時間を切る程度を目標としていたので、すごくよくはないけど、最低限、ハワイを狙えるところまでは挽回できたのではないかと思われました。

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ランニングは湖沿いの道を2往復です。バイクでだいぶ脚を使った状態でのランスタートで、最初の数キロはかなりスローな入りとなってしまい、これは42kmはきついのではないか(これ自体はだいたいいつも思うことではある・笑)と不安がよぎりましたが、4km程度で脚は回復し、いいペースで走れるようになりました。ただ、バイクコースの箇所にも触れたように、折り返しの手前には急坂ポイントがあり、往路と復路で連続して登坂をこなさなければならないことになります。ここで脚を使ってしまったのか、復路の途中からはかなり苦しい走りとなってしまいました。ただ、歩いてしまうことだけは絶対にしないとの意志を強く持って、我慢の走りを続けました。
フィニッシュ近くまで行って、2往復目に入ります。引き続き我慢の走りでしたが、いつかは戻るだろうと粘っていたら、徐々に脚が回復してくるのを感じました。そして、いったんは先に行かれた選手を再び抜き返すことも多くなりました。折り返しの付近までくると、すっかり元気になり、復路は多くの選手をどんどん抜き去ることができました。周回遅れの選手も多く走っているので分かりにくいですが、2周回目の同じエージグループの選手も何人も抜いたことは間違いありません。そのままの勢いでフィニッシュゲートに向かう直線道路に入り、最後の力を振り絞ってフィニッシュ。

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タイムは9時間54分47秒でした(ランラップは3時間27分00秒)。アイアンマンの自己ベストが9時間19分台であることからしても、お世辞にもよいタイムとはいえませんし、World Championshipの出場権が獲得できたかどうかについては全く自信がなく、苦しいながらも大きく崩れることなく終えられたという満足感はあるものの、ちょっと不満の残る結果といえました。このときは「あ~今シーズンが終わってしまったか~。まあ、ゆっくりする年があってもよいよね」などと、すっかり弱気になっていました(笑)。

もっとも、自分たちのエージグループは非常に人数が多く、登録人数では500人を超えていました。それだけで普通のレース並みです。スロット数も相応に多いはずだとの思いもあり、翌日は期待半分、不安半分でアイアンマンハワイの登録会場に向かいました。すると、スロットは9でした! 去年に引き続きすれすれセーフです。どうにか7年連続、8回目のハワイを決めることができました。

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最後の最後まで諦めずに走って本当によかったです。あの最後の10kmくらいは不思議なほど力が出ました。ほんと、トライアスロンは何があるか分からないから、気持ちを切らしたらいけませんね。改めて実感。

心身の疲労回復のため、2週間ほどはゆっくりしましたが、ぼちぼち練習を開始しています。7月中はリハビリ期間と考えて、8月からガンガンやろうと思います。しかし、この暑さ、大丈夫かいな??